こんにちは。
10年続く起業家を育てるコンサルタント新垣覚です。
ビジネスは継続する事が大事です。
しっかりと基礎を固めながら10年続く足腰の強い本物のビジネスをしませんか?
「貯金ゼロ」「人脈ゼロ」「資格なし」の状態で起業し現在8年目を迎え、全国にクライアント様をもつようになりました。その経験と個別サポートで「ジリ貧起業家」を「自分の人生の大切なものを最優先して儲け続ける起業家」に大変身させます!
まだサラリーマンだった頃、よく同僚と居酒屋で会社の悪口を言ってました。私は転職回数も多かったのですがどの職場でも同じでした。会社の悪口は盛り上がりました。(苦笑)
でも、起業を考え出してからその悪癖がピタッと止みました。それは「使われる身」から「人を使う側」つまり経営者の視点に変わってからです。
私の外見は変わりませんが中身が一瞬にして変わった事を今でも覚えています。しかしそれすらもいざ起業したら、まだ全然気づけていない事がすぐに分かりました。
今回はサラリーマンと起業家は何もかもが全然違ったという私の経験を中心にお伝えします。
起業に対して持っていた幻想
起業前、なかなか起業する事を決断する事が出来ませんでした。40歳手前で家族もいるし、何せ「貯金ゼロ」「人脈ゼロ」「資格なし」の状態なので決断できる方が異常です(苦笑)
先輩起業家に相談しましたが笑いながら「決断するだけだよ」とアドバイスされました。禅問答みたなので“他にもっと良いアドバイスはないの??”と少し納得出来ませんでしたが、とにかく気持ちはモヤモヤしたままでした。
そんな中、東日本大震災が起こり、私は静かに起業する事を決意し会社を辞めました。その時「決断するだけだよ」と先輩起業家が言ってくれた意味がスッと分かった感じでした。要は覚悟の問題だったのだと思います。起業する事を決断するのではなく「不退転の場所」に自分をいざなう事が求められていたのです。
しかし、これはまだスタート地点にさえ立てていない事を思い知らされます。
私の起業のイメージはひとりでビジネスをしているので「忙しい」というものでした。先輩起業家や周りの起業家を見てきたのでそんなイメージが全てでした。
しかし、起業すると毎日が「ヒマ」でした。それはそうです。お客様がいないのですから。まだ見ぬお客様をイメージして私の出来る事は毎日、文章を書いたり、サイトを創ったりする事でした。
「貯金ゼロ」「人脈ゼロ」「資格なし」の状態なので、広告も打てないし、有料の異業種交流会にも行けず、紹介もなし。1日が本当に長かったです。
起業したての頃に私がしていたのは、とにかく認知を広げるために、ブログを書く事でした。アメブロを書いて、ペタして、メッセージを書いて・・・それを繰り返したいました。
華々しく活躍する事とは正反対の地味で孤独な日々が起業した当初の私の姿でした。今考えても痛いスタートでした。
サラリーマンの時では分からない事
サラリーマンの時には気づけな事がたくさんあります。まずは体感覚としての「稼ぐ」事です。サラリーマンの時は時間をこなせば少なくても基本給はもらえました。今となっては恥ずかしい話ですが前日に飲みすぎて酷い二日酔いのため出社はしているけど頭は正常に動かないし、酒臭いしと最低な状況で出社した事があります。
でも、騙し騙し時間を潰せば夕方になり欠勤扱いでもなくちゃんと給料はもらえます。
しかし、起業してそんな状態になったら1円も入りません。というか仕事がもし出来ないと大きなマイナスになります。その視点でいくと時間の価値がサラリーマンと起業家では全く違う事に気づきました。
そして、経営者の苦労もサラリーマンの時には理解できない事のひとつです。100歩ゆずって「経営は大変」という事は理解していても何が大変なのか?各論は全く分かりません。
その中でも資金繰りはサラリーマン時代には分からなかった事のひとつです。「何で社長は給料を上げてくれないんだろう」そんなアホみたいな事を恨み節のようにずっと考えていました。今となってはよく分かります。無い袖は振れないのです。
あの時、社長は「意識を高くもち、リーダーシップをもってもっと頑張って売上を上げてくれ。」と願っていたに違いありません。
社員に支払う給料、会社の固定費、税金、保険それらと売上を天秤にかけて夜も眠れない日々を過ごしていたのだと思います。
時々、社員のままで経営者的視点で会社に貢献する人もいますが、多くの人は自分でビジネスをしたりしない限りは経営者の気持ちは理解できないものです。
それと、経営者は社員の成長を心から喜んでいる事も起業してから理解できました。経営とはけっして売上を上げるだけではなく人材育成も含んでいます。場合によっては売上が上がる以上に社員の成長の方が嬉しいです。
起業家はスーパーマン
初めてのお客様の事は一生忘れないと思います。毎日毎日、反応の無い日々を送っていたある日、携帯電話が鳴りました。また実家からの電話か、同級生の飲み会の誘いか?と渋々携帯電話を手に取ると見たことのない電話番号。
訝しげに、電話に出ると「ブログを見て電話しています」のひとこと。一瞬にして体中に電気が走りました。
ひとりのお客様をとるのにこんなに大変なんだ・・・これはサラリーマンの時には分かりませんでした。お客様は会社が取ってきてくれたので何の苦労もなかった訳です。
冗談ぬきに起業家はスーパーマンだと、起業当初は思いました。集客もして、商品開発もして、経理もして、資金繰りもして、営業もして、お付き合いにも出て、さらに家庭も大事にする!
お客様からお金をいただく事、そして満足して喜んでもらう事、この困難さは起業して最初上手くいかなかったので本当に凄い事だと理解できました。
起業したら、お金を借りる事も簡単には出来なくなります。場合によってはローンを断られたりします。
でも、少しづつお客様も増え、収入も上がってきた頃に、パソコンをローンで購入する際に審査に引っかからかった時は本当にホッとしました。
そのような意味でも、社会から「信用」してもらうという事からも起業家はサラリーマンとは違う修羅場をいくつもくぐり抜ける経験ができます。
その経験をひとつずつ、積み上げるとまるで筋トレをするように起業家体力がついた事を実感できた時は幸せを感じました。
今も、ビジネスでのチャレンジや困難がなくなる事はありませんが、それが試練ではなく自分の成長のために起きている事を理解すると楽しくなってきます。
この状態になると起業家としてのギアが一段上がった事を実感できます。どんな事が起きてもくじける事なく前へ前へ進めるようになりました。
まとめ
いつもお伝えしている事なのですが起業してからは嬉しい事よりは辛い事の方が多いです。でも凪状態がつまらないように、色んな事があるからビジネスは楽しいし、生きている感じがすると思います。
そして自由が大きい分、起業家には「想い」や「目標」がしっかりしていないとブレブレになります。私自身もそうでしたしクライアントの中にも、軽い気持ちで起業しようとして痛い目にあう方が多いです。でもいつでも、他人に依存しない「自立」と、いつも自分をコントロールする「自律」は持っていないと危ういと感じている毎日です。
思い起こせば、大借金を抱えた時はこれでお終い・・と思いましたが今は「いつでもスタート!」と思いっきり割り切って楽しめています。コンサルタントとして同じようにサラリーマンから起業する人をこれからもどんどんサポートしていきたいと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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